企画旅行

第15回『大いなる生命と心のたび』
【奇跡と神秘を訪ねる9日間】 〜〜ルルド、アルスと、南フランスの聖地たち〜〜

2007年11月29日〜12月7日


『2000年、『最後の奇跡』を書いてから5年続けてルルドに巡礼しましたが、
ここしばらくメジュゴリエ、ガラバンダル、サンティアゴ等の聖地を回りました。
しかしやはり、聖地といえばルルド、あの水浴をもう一度、という声も多く、
また、<近代教会最大の神秘の人ヴィアンネ>の地アルス、
ル・ピュイ、コンク、ロカマドールといった奇跡の地は、
通常では回ることの不可能な場所にありますので、この際、そのすべてを網羅します。

これらは同時に、徒歩で巡礼するサンティアゴへの路の起点にあたり、
昨年、その最後の路を歩いた私たちは、奇しくもその最初の地点に戻ることになります。

また、今も聖なる息吹が聞こえてくる聖女ベルナデッタの眠る修道院、
フランスの守護の聖女ジャンヌ・ダルクの地オルレアン、
「奇跡の青」「神秘の青」といわれるシャルトル大聖堂、
無数の奇跡を起こし続けている<パリのマリア>の愛徳姉妹会など、
今年もこの上なく贅沢なツアーとなりました。


旅程

11月29日

例によってVIPルームにて青山先生よりご挨拶。初めての方もすっかり雰囲気に馴染んでいただきます。
エール・フランスにて、パリを経由・トゥールーズへ。
機内でのきめ細やかなサービスに加え、おやつのカップヌードル、おにぎりをお楽しみください。
着後、専用バスにてホテルへ。
(泊:ホリデイイン・セントレ☆☆☆☆)

11月30日

午前:ホテルにてご朝食後、専用バスにてルルドへ。
昼:ホテル着。昼食後、ルルド巡礼。大聖堂、奇跡の泉での水浴等へご案内いたします。

夜:大聖堂前ロザリオ広場にて、ロウソク行列にご案内いたします。
(泊:ギャリエ・ド・ロンドレ ☆☆☆☆ または同等クラスのホテル)

12月1日

午前:希望者は、ルルドの村をご一緒に巡礼します。
(泊:ギャリエ・ド・ロンドレ ☆☆☆☆ または同等クラスのホテル)

12月2日

午前:専用バスにて、ロカマドールへ。
聖母マリアに捧げられたノートルダム聖堂、大天使聖ミカエルに捧げられたサン・ミシェル聖堂を巡礼。
その後、サルラへ。
(泊:デ・セルブ ☆☆☆)

12月3日

午前:専用バスにて、敬虔な巡礼者が立ち寄る山間の小さな村コンクへ向います。
サント・フォワ教会を巡礼。

夕方:サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道の起点であり、聖母マリアご出現の地でもあるル・ピュイにて、ノートルダム大聖堂、サン・ミシェル・デギーユ礼拝堂を巡礼。
その後、リヨンに向います。
(泊:チューリップ・イン・サフィール☆☆☆)

12月4日

午前:専用バスにて、アルスへ。
昼:アルス司教座聖堂、アルスの聖司祭ヴィアンネゆかりの地を巡礼後、ヌヴェールへ。
没後、一世紀以上を経ても腐敗しない聖女ベルナデッタの眠る静寂の地サン・ジルダール修道院に向います。
(泊:サン・ジルダール修道院)

612月5日

午前:専用バスにて、パリへ。
途中、聖女ジャンヌ・ダルクの地オルレアンに立ち寄ります。
パリ近郊のシャルトル大聖堂を巡礼。
パリでは、セーヌ川の遊覧船にて、クリスマスのイルミネーションを楽しんでいただきます。
(泊:メリディアン・モンパルナス ☆☆☆☆)

12月6日

終日:自由行動
希望者は、青山先生とご一緒に、【奇跡のメダイ】の愛徳姉妹会、パリ・ミッション会、ラザリスト会を巡礼します。
夜:空路、帰国の途につきます。
(機内泊)

12月7日

夕:成田空港にてお別れします。

おもな見どころ

トゥールーズ

この日、ヨーロッパに着いてホテルに入るのは、おそらく午後7時〜8時頃。そこから歩いてすぐの市庁舎の前、キャピトル広場には、さまざまなカフェや出店が並び、ティーや夜食をとることができます。
そこから徒歩10分の距離にあるのは、千年の歴史を誇るサン・セルナン寺院。
また、ドミニコ会最初の修道院であり、大聖者トマス・アクィナスの遺体の眠るジャコバン修道院も、個別に立ち寄りたいところです。
これら寺院のライトアップされた幻想的な姿も見どころの一つです。

ルルド

何度来てもルルドはいい、と言われます。何日いてもルルドは離れ難い、とも言われます。将来、引退したら家を買って住みたいという人もいます。
ここに来て祈りを捧げる人びとのなかには、肉体の奇跡的な癒しを実際に得る人もいます。たとえそうでなくとも、人びとは心の平安を得てルルドを後にします。
ルルドの醍醐味は、なんといっても水浴。生まれ変わったような清冽さと、聖母の懐のなかで過ごす深い静寂を感じてください。
また巡礼では、幼年時代からと、ルルドでの最後の日々を送った頃の聖女ベルナデッタの遺物等を拝礼します。
ホテルは今回も聖域のすぐ前、ルルドでもっとも由緒あるギャリエ・ド・ロンドレ。
ロウソク行列で祈りに浸った後は、聖母像や思い出の品々を購入する人びとの姿がみられます。

コンク

聖母出現の地ル・ピュイからサンティアゴ・デ・コンポステーラに至る巡礼の道のなかでも、もっとも重要な地の一つであり、かつ、もっとも美しい村といわれます。人口わずか400人。しかし千年の歴史を持つサント・フォワ教会では、まず入り口のタンパンの美しさを堪能します。
『天国と地獄』、および神の前にひれ伏す聖女フォワは、無名の天才彫刻家が彫ったロマネスク美術の最高傑作といわれます。
壮麗な聖堂で祈った後は、12歳の若さで殉教した聖女フォワの聖遺骨を納めた黄金の聖女像を拝礼します。
日本からも、美術、写真関係の方が繰り返し訪れる場所でもあります。

サルラ

中世・ルネッサンス・古典といったさまざまな様式が混在する街サルラは、13世紀から商業の中心地として栄えました。
名産のクルミやフォアグラ、トリュフが安く手に入りますので、お土産に買えれば最高です。

ロカマドール

イエスが磔になるため、十字架を自ら背負ってゴルゴダの丘を登った時、一人の女性がハンカチで主のお顔をぬぐいました。主はそのとき、自らの顔をこのハンカチに映し、彼女を祝福しました。この女性の夫は、名をアマドールといい、聖母マリアの召使として仕えましたが、妻の死後、はるばるこの地までやってきて亡くなりました。
時代は千年以上下って1166年、村人の枕元にイエスが現れました。「アマドールの亡骸を埋葬しなさい。」村人たちが言われた地面を掘ると、聖アマドールの遺体はまったく腐敗していませんでした。こうしてこの地は、ロカマドール(アマドールの岩)と呼ばれるようになりました。
アルズー渓谷の切り立った断崖に、ひっそりと聖地はたたずみます。ローマ法王は、「聖母に祝福されたこの地に巡礼した者は、罪を減刑する」と宣言。以来、ローマ法王から平信徒、国王から乞食にいたるまで、無数の人びとがこの地に巡礼し、さまざまな奇跡が起き、そうして今も、巡礼者たちはここに悩み、憂いを置いていきます。

ル・ピュイ

5世紀、オーヴェルニュの山々に囲まれた丘(ル・ピュイ)に聖母マリアが現れ、この地に教会を建てるよう告げました。すると続いて7月の真夏に雪が降り、牡鹿が現れて雪の上に角で聖堂の設計図を描きました。
こうしてル・ピュイのノートルダム大聖堂が建てられ、聖母マリアご出現の教会として崇敬を集めるようになりました。その後、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の起点としての地位を固め、今日に至ります。
この地のノートルダム大聖堂の「黒い聖母子像」はあまりにも有名。着衣の釣鐘形が特徴で、結婚、豊穣、多産の願いを数々、奇跡によってかなえてきました。
上に寝ると熱病が治るといわれる「熱病の石」、岩山の頂点に立つ「赤い聖母子像」も拝礼します。

リヨン

ローヌという男の川と、ソーヌという女の川が一緒になって生まれたと伝えられる街リヨン。その昔、キリスト教の殉教者の血で染まったというこの街も、現在はファッションとグルメの街。
永井荷風、遠藤周作等、フランスに学んだ作家たちが住んだ街としても知られています。

アルス

1786年、リヨンの北にある寒村に、一人の少年が生まれました。愚鈍で、しかし敬虔であった少年は、10歳で告解をし、13歳で初聖体をいただきましたが、記憶力も理解力も乏しく、勉強という勉強がまったくできませんでした。神学生になっても落第し続けた青年は、しかし折からの司祭不足という理由だけで司祭となり、そこから奇跡が始まりました。
司祭館にあった余分な家具をすべて処分し、清貧そのものの生活を始めた彼は、人の心をいつも正確に見抜いたので、人びとに慕われ、多くの人びとが罪の告白にやってくるようになりました。彼に触れることで難病が治り、足なえは立って歩きだしました。彼が聖母マリアと語り合っているところを目撃する人が現れました。無料で子供たちに教育を施し、しかしついに食糧が底をついたとき、彼は数時間、祈りに没頭します。そうして人びとが行ってみると、貯蔵庫は小麦で一杯になっていました。
この、奇跡の聖者ヴィアンネの聖地・アルスを訪ねます。

ヌヴェール

ルルドで聖母を見、奇跡の泉を掻きだした後、ベルナデッタは遠く離れたヌヴェールの修道院に入りました。先輩修道女の嫉妬や病に苦しんだ後、10年間の修道生活を送って亡くなった彼女の遺体は、地下に埋葬されます。30年後、これを発掘してみると、修道服や十字架は朽ちていましたが、体は腐敗しないままの状態でした。
今も往時の面影を残す、美しいサン・ジルダール修道院を訪れ、シスターに内部をご案内いただきます。また、聖女ベルナデッタのご遺体を拝礼し、彼女の眠る修道院で一泊します。

オルレアン

イギリス、フランスの間で戦われた100年戦争末期、イギリス軍によって包囲されていたオルレアンを解放し、シャルル7世をフランス王として戴冠させるようにとの「天の声」を聞いた一人の少女が、諸将を率いて進軍を開始します。いまだ十代の後半、普通の農民の生活をしていた彼女は勇猛果敢に戦い、ついにオルレアンを解放、フランス軍に勝利をもたらしました。
シャルル7世をフランス国王の位につけ、ヨーロッパの歴史を変えた少女ジャンヌ・ダルクと、その戦いを偲びます。

シャルトル

ゴシックの大聖堂はたくさん見てきましたが、これほどまでに繊細、かつ重厚なものを他に知りません。外観の壮麗さもさることながら、一歩中に入った途端、そこは光の洪水……。
薔薇窓と呼ばれる色鮮やかなステンドグラスが、青、赤、黄、紫など、色とりどりの光で私たちを幻惑します。

パリ

南フランスの聖地群を巡礼した後、バスはパリの夜景に入っていきます。まず、セーヌ河クルーズにて、クリスマス前のイルミネーションに華やぐパリをお楽しみください。
翌日、希望者は、聖母マリアがご出現になり「奇跡のメダイ」を残された愛徳姉妹会で、聖女カトリーヌ・ラブレーの腐敗しなかったご遺体を拝礼します。さらに、東洋に布教の足跡を残したパリ・ミッション会、女子実践修道会を教会史上初めて創始したラザリスト会の聖ヴァンサン・ド・ポールのご遺体を拝礼後、それぞれにパリの休日をご堪能ください。