第27回『大いなる生命と心のたび』
―聖母の水と聖女の祈り、愛と癒しの9日間―
2015年10月4日〜12日
聖地への想い
20世紀の初頭、一人のスペイン人医学生がルルドを訪ねます。無神論者であった彼は、ルルドの嘘を暴こうと思い立ったのでした。ところがその彼は、ルルドで奇跡の治癒に二度、遭遇します。母国に帰って回心し、カトリック司祭となって広島に赴任、原爆により瀕死の状態であった一人の少年を助け、洗礼を授けました。この少年も後に成人して司祭となり、四半世紀後、何も知らずに広島に出て来た別の少年にカトリックを教えることとなります。彼も後に洗礼を授かり、聖母出現をテーマとした小説を書き、読者の皆さんに促されてルルドを巡礼。この年、ひどいリウマチであった方が大きく快方に向かったことから、翌年も、そのまた翌年も巡礼を続け、奇跡の治癒に与る方も数人出ました。そのすべてが百年も前に起きた二つの、いえ、そのスペイン人医学生の心に起きた一つの奇跡に始まるものでした。
ルルドで治癒に与る人は、膨大な巡礼者全体からいえば少数です。しかしこの聖地を訪れるすべての人に、肉体とは別の次元の奇跡が起きるといわれます。世界で最も多くの巡礼者を集めるこの地を訪ねる度、私はその、より深い意味での「奇跡」に感謝したい気持ちでいっぱいになるのです。
青山圭秀
旅程
2015年10月4日(日) 羽田 → パリ → トゥールーズ → ルルド | |
エールフランス便での快適な空の旅、機内食以外にもカップ麺やおにぎりをお楽しみください。 | |
<ルルド泊> |
10月5日(月) ルルド | |
終日 | 聖母が出現したグロット、記念聖堂、地下聖堂など、聖域内を巡礼 沐浴にご案内します |
夜 | ろうそく行列 |
<ルルド泊> |
10月6日(火) ルルド | |
終日 | 聖女ベルナデッタの生家、一家が入った牢屋跡など、ルルドを巡礼 沐浴にご案内します |
夜 | ろうそく行列 |
<ルルド泊> |
10月7日(水) ルルド → ポー → パリ → リジュー | |
午前 | 専用バスにてポー空港へ 国内線にてパリへ |
夕刻 | 専用バスにてリジューへ |
<リジュー泊> |
10月8日(木) リジュー → モンサンミッシェル → パリ | |
終日 | キリスト教世界で最も人気のある聖女テレジアの生家、カルメル会修道院、テレジア記念大聖堂等を巡礼 その後、モンサンミッシェルへ 海上に浮かぶ神秘の僧院モンサンミッシェルを巡礼 地下礼拝堂〜修道院の居住スペースであった「ラ・メルヴェイユ」 |
深夜 | パリ着 |
<パリ泊> |
10月9日(金) パリ → ヌヴェール → シャルトル → パリ | |
終日 | ヌヴェールでは今も腐敗しないで残る奇跡の聖女ベルナデッタの遺体を、シャルトル大聖堂では「シャルトルの青」といわれる壮麗なステンド・グラス、聖母マリアが受胎告知の際にまとったとされるショールを拝礼 |
<パリ泊> |
10月10日(土) パリ | |
終日自由行動(下記、午前および夕刻よりのオプショナルツアーをご用意しています) | |
午前 | 聖テレジアが幼い頃、奇跡の治癒を得たノートルダム・ド・ヴィクトワール教会、聖女カトリーヌ・ラブレーの腐敗をまぬがれた遺体(愛徳姉妹会)、女子実践修道会を創始した聖ヴァンサン・ド・ポールの遺体を拝礼し、 パリオペラ座までお連れします。 |
午後 | 自由行動 |
夕刻 | 夕食後、再集合の上、夜のセーヌ河クルーズにご案内します |
<パリ泊> |
10月11日(日) パリ → | |
昼 | エールフランスにて帰国の途へ |
<機内泊> |
10月12日(月・祝) 羽田 | |
朝 | 羽田着 |