帰ってから、数名の皆さんと自宅祭壇で礼拝の続きを行なっていると、
突然インドから電話がかかってきた。
昨年の12月、旅行中に貧しい皆さんのための結婚式を出したとき、
お祝いに来てくれた孤児院からであった。
あれあれ……と思っていたら、
「これから先生のおかげで皆、特別な食事をします」
そう言って、食前の祈りと、感謝の言葉の唱和を電話で届けてくれた。
続けて子供たちが電話口で代わる代わる、
「おめでとう、アオヤマおじさん!」
「ありがとう、ディーパックおじさん!」
などという。
彼らが私の誕生日に特別な食事ができるようにと、
インドの友人たちが手配してくれていたのだった。
なかには声を聞くだけで即、顔が思い浮かぶ子もいて……
何事もなく仕事だけして過ごそうとしていた誕生日に、
思わぬプレゼントを受け取ることとなった。
が、このおじさん(Uncle)という表現、
英語でそう言うというだけのことではあるが、
いつの間にやら彼らの間で板につこうとしている。
今度行ったときにはやめさせなければと、心に決めた。