腕輪10


年末に腕輪シリーズを書き、
12月11日、最後の一回をアップしてから成田に向った。
インドから帰国したのは12月23日。
翌24日、ある方のパリハーラムのために地方に出、
年老いた両親にも会って、帰京したのは26日深夜。
その後、年が代わる直前まで一生懸命に仕事を続けたが、
うっかりしている間に新年になっていた。
メルマガと、かわら版の読者の皆さんにはうるさいだろうが、
ブログだけの読者の皆さんには、
大変遅ればせながら、新年のご挨拶を申し上げます。
本年もよろしくお願いいたします。
ところで、旅行に出発する直前に書いたように、
「美しい紫色のランの花束のなかに、
 花に絡まれるようにして腕輪があった」
そしてこの花を持ち帰り、腕輪を見つけてくださった方から、
最近お便りがあった。
あのときのランが、未だに咲いているというのである。
一緒に、添付のような写真が添えられていた。
腕輪が見つかった時点からひと月半余り、
写真をみれば、ランはいまだに咲いて、つぼみもつけているように見える。
この方はどんな神秘な思いをもって……


このランが咲き続けているのを観てこられたのだろうか。
『先生がブログにお書きになった腕輪の物語。
 そこに登場した薄紫のラン科の花だけ、
 枯れずに年を越しました……』
それと最後に記された署名が、メールの全文であった。
110104_0822~0001
腕輪にからまっていたラン
正式名はデンドロビウム・ファレノプシス


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