第六回 〜ルルド・ファティマ・リスボン〜 五日目


 ピレネー山嶺・フランス側のルルドから直接ファティマに向かおうとすると、バスで二日の行程。それは無理だから、一旦飛行機でパリに戻り、それから引き返してポルトガルのリスボン、そしてバスでファティマに向かう。
 ルルドにカール大帝の物語があったように、ファティマもまた、キリスト教とイスラム教の戦いの舞台となった。その犠牲となって死んだ王女の名をこの地はもらい、聖母に捧げられたのだ(『最後の奇跡』208頁「ファティマ姫の物語」)。
 夜、ホテルに着くと、そこはもう聖域のすぐ前。たまたま、十時からロウソク行列があると聞き、行ってみる。ご出現のあった場所に建てられた小さなチャペルの前でたくさんの人がロウソクを手に持ち、祈りを捧げていた。数はルルドに及ばない。が、祈る姿は、それとは関係なく美しい。
 翌朝、6時半にバジリカ(大聖堂)のほうでミサがあることを確認して、眠りにつく。
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