20世紀最大の予言者の一人といわれたエドガー・ケイシーは、
かつて聖書についてこう語った。
『【ヨハネによる福音書】第13章から17章を、繰り返し読みなさい』
3年半をかけて解説した【ヨハネによる福音書】の、特にその部分には、
神人イエスの内面とその祈りが、
全聖書を通じて最も色濃く語られている。
同様に、もしイエスの教えが最も端的に、大胆に語られるのはどこかといえば、
それは間違いなく【マタイによる福音書】第5章から第7章だ。
この部分は、イエスが特に山上に弟子たちを導かれ、教えられたということで、
『山上の垂訓』『山上の説教』などと呼ばれている。
あの有名な、
『幸いなるかな、心の貧しき者……』
に始まる、いわゆる『真福八端』は山上の垂訓の一部であり、
その冒頭に過ぎない。
一方、東洋の聖書【バガヴァッド・ギーター】のなかでは……
クリシュナ神が、この世の真理のすべてを語ったかのような第2章の後、
第3章、第4章ではその応用、
すなわち、実際にどのようにして行動していくのかが語られる。
現在、その第3章が終わろうというところにきているが、
聖書のほうでも、ちょうど同じ時期、山上の垂訓のところまできた。
8月5日(木)から始まる数カ月を、
聖書全体を通じたイエスの教えのすべてが凝縮されたと言ってもよい、
この部分の解説に費やす。