完結


前回、ブログを更新した後、続けてインドへの旅案内を書こうと思っていたのに、
二週間が経ってしまった。
その間に、旅の詳細は煮詰まってきたが、
ふと見れば明日は【バガヴァッド・ギーター】解説の日だ。
【バガヴァッド・ギーター】は、
人類最古にして最大の叙事詩『マハーバーラタ』の一部ではあるが、
しかしその精髄のすべてが語られていると言ってよい。
第一章『アルジュナ 悲しみのヨーガ』では、
親族を、そして世界を二分して戦わなければならなくなった王子のギリギリの苦悩が語られ、
第二章『英知のサーンキヤ・ヨーガ』では、
それに対するクリシュナ神の回答が整然と述べられる。
答は、すべてに渡って完璧なものであったが、
しかし第三章の冒頭で、アルジュナはさらに疑問を投げかけるのである。
その問いとは、要するに、
『こうして、世界についての知的理解が得られたとしても、
 しかし一体、実際にはどのように行動していけばよいのか』
というものだった。
この問いから、
第三章の主題である『行動』についてのクリシュナ神の教えが引き出される。
行動や経験は、どのようにして始まるのか、
自然の法則に適った行動、およびその究極としての瞑想とは
行動と、真我の関係
われわれは、どのようにして神々とともに生きていくのか
欲求を、自ら支配する方法とは……
神々の王・インドラの化身であったアルジュナは、
第二章のクリシュナ神の言葉だけでは悟りに至ることができなかったのか……。
そうかもしれない。
神々の王とはいえ、相対界に生きるアルジュナは、
第二章を聞いただけではすべてを納得できず、
この世界のさらに精妙な存在についての問いを続けたのかもしれない。
しかしそのおかげで、
われわれは究極の『行動のヨーガ』を、神の化身の口から聞くことができる。
それを完結させる最後の三節がちょうど残っているので……


今回は第三章全体の復習から入り、最後の三節の完結に向かう。
過去のプリントをお持ちの方はこれをもってきていただき、
そうでない方には第三章全体のプリントを用意しておく。
また、<瞑想くらぶ>のほうでは、
サイババによる驚くべき詩『愛する者へ……』の解説の後半を行なう。


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