5日目-1
ティルヴァンナマライは、
サンスクリット語でアルナーチャラ--炎の山--とも呼ばれ、
山自体がシヴァ神の御神体とされています。
14歳で悟りの体験をしたラマナ・マハリシは、
以後、世俗の事物に対する一切の執着が消えてなくなっていくのを経験しました。
食事、遊び、勉強、人づきあい……すべてに関心を失い、
ただただ法悦の意識状態に浸るようになっていきます。
寺院に行っても、それまでは普通に礼拝をして帰ってきていましたが、
聖者や神々の像の前で、至福の大波に呑み込まれてしまうのでした。
そのような状態を家族に非難された聖者は、
神に導かれるようにしてこの聖地にたどり着き、
以後、生涯の終わりまでをここで瞑想に費やしました。
前回、訪れたときには、一泊だけし、
主要な場所を駆け足で見て回ることしかできませんでしたが……
今回は充分に時間をとり、この世界的聖地に没入します。
ラマナ・マハリシの眠る土地や瞑想の洞窟を巡礼する他、
希望者の皆さんはそれぞれの場所でゆっくり瞑想し、
または山の周囲をゆったり歩いて巡礼しましょう。
聖アルナーチャラ山の聖者
ラマナ・マハリシ