アフリカ大陸の朝 3


さまざまな楽しみの多様化した日本では想像できないが、
こちらでは夜中まで、というより夜通し音楽が鳴らされ、人々が踊っている。
寝るまでもそうだし、いつ起きてもそれは続いている。
夜中にPC部屋に来てみたら、今度はインド人の神父がいた。
今年、ゴアを巡礼した話を思わずすると、大いに喜ばれた。
なんとこの神父の祖先はゴアの出で、フランシスコ・ザビエルの時代に洗礼を授かり、
そのままカトリックの家系が今に至るのだという。
「ザビエルは私たちに洗礼を授けた後、日本にも行きましたね」と嬉しそうに言った。
今日もまた、鳥が歌い始めた。
もう少しすると、鐘が鳴らされ、聖者のような老司祭が杖をついて聖堂に向う。
他の修道士からも、聖人と尊敬されている司祭だ。
だが、今日は6時のミサにゆっくり与る時間はなく…


この修道院を後にしてさらなる”秘境”に向わなければならない。
名残惜しさとともに、
日本で日々、祈ったり瞑想したりしておられる皆さんお一人おひとりのことが思い出されて、
なんと書いていいか分からない。
日本に帰り着き、もう一度お目にかかりたいとだけ願いながらここを発つ。


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