4月16日(6日目)-2
ミサは、感動的なものとなった。
『私たちの礼拝の対象がイエスであれ、
クリシュナやラーマ、ブッダやマホメット、またはザビエルであれ、
私たちが礼拝するのは同じ神だし、私たちは同じところに向かっています』
そのようなことを言うカトリックの司祭を、私は初めて見たし、
そんな説教を初めて聞いた。
かつてであれば異端として破門されたであろうこうした真実を、
カトリック司祭が言える時代になった。
それは少なからず心動かされる瞬間であった。
見れば、何人もの方が涙を流しながらミサに与っておられる。
後にO君が言った。
「あのミサの間に、ぼくは人生で初めて、真に人のために祈れました」
今まで、数多くの巡礼の旅を、主にキリスト教の国々で行なった。
世界最大の巡礼地、世界屈指と呼ばれる聖地のさまざまな教会で……
さまざまな聖人・聖女の許でミサに与ることができた。
だが、これほどまでに真実を語ったミサが、
今まで他にあっただろうか……。
ザビエルのご遺体は、
なんとガラス張りのケースに収められていた
司祭は最後に、
私たち一人ひとりが現代の平和の使徒になるよう祝福された