4月14日(4日目)-3
バンガロールのホテルで豪華な夕食をいただいた後、
われわれは駅に向かった。
今回の巡礼の旅には、
なんと列車での移動が入っているのだ。
「列車の旅は、きっと楽しんでいただけると思いますよ!」
現地のオペレーターR(インド人)は、最初自信ありげにそう言ったのだ。
私自身もまた、修学旅行のときのことを思い出し、
皆さんに同じことを言っていた。
が、雲行きは、じきに怪しくなっていった。
当所、われわれだけで車両を2つ、抑えられるという話だったのに、
それができなかった。
インドの寝台車は上の段に登るのが難しいらしいという情報も入ってきていた。
その上、「実は私、寝台列車では眠れないんですよ……」と、
R自身が言い出したときには愕然とした。
真に、驚くべきことの連続だ。
だが、それでもわれわれは、列車に乗り込むしかない。
全員が乗ったことを確認して、まず、冷房の通気孔をふさぎにかかる。
冷房がまともに効けば、車内は北極のように寒くなる。
新聞紙やガムテープを駆使してこれを塞いで回ると、
ときには同乗のインド人から文句も出たが、
そこはなんとかニッコリして場を収める。
それからおもむろに各車両を回ってみると……
皆さんはそれぞれに楽しく時間を過ごされている様子だった。
インド人と一緒の方も、なにかと交流しているみたいだ。
よかった……。
あとは眠ってしまえば目的地だ。
夢見る年頃・・・・・・パート3