旅日記15


4月13日(三日目)-4
インドでは、男性の服装はすこぶるシンプルである。
おおむね、北インドはクルター・パジャマ、
南インドではシャツにドーティという出で立ちであるが、
サイババのアシュラムは南インドにあるにもかかわらず、
クルター・パジャマが着られる。
こちらのほうが機能性に優れ、
普段着としても、公的な場でも、儀式用にも着ることができる。
それに対して、女性のほうは複雑だ。
サリーは美しいが、しかし着付けが結構大変だ。
その上、機能性という面でやや難点がある。
ダルシャンホールに入る際の服装も大事で、
胸元や二の腕、足首までが隠れるようにしなければならないし、
持って入ることのできるポシェットの大きさも微妙だ。
さまざまな判断に迷い、ほとほと困り切っていたところ……


サイババは救世主を差し向けてくれた。
アシュラムに住んでおられるFさんが来て、
一つひとつのケースについて教えてくださったのだ。
かつて私の本を読み、サイババに帰依されたというこの方は、
こうしてお手伝いできるのが光栄ですとまで言ってくださった。
泣きたくなる。
まことに、持つべきはよき読者である。
アシュラム

アシュラム在住の皆さんと


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