4月12日(二日目)-4
なんとしても乗り継ぎ便に待ってくれているようかけあうが、
それも限界があると言われ、私は一人、待合室に座っていた。
なぜなのだろう……。
シヴァ神の予言には、旅行の時期はそのままでよいと書いてあった。
巡礼は、結局実を結ぶとも書かれていた。
それにしても、そこにさりげなく書かれていた「嫉妬」とは何のことか……。
それは、私に対するものなのか、それともこのグループの人たちへのものなのか。
少なくとも個人的には、私はそれほど幸運な星のもとに生まれついていない。
嫉妬されるようなことはないのである。
ただ、嫉妬であれ何であれ、過去、シヴァ神があのような表現をとるときには常に、
そうした悪意は本人に必ず返るとも書かれている。
ときにはその人の名前まで示唆されていて驚かされることもあるが、
何がどう書かれていたにせよ、
私のほうから何かをするということはなかった。
ほとんどを他人の言うに任せ、するに任せてきたのである。
そうしていると結局、シヴァ神の言うようになってきた。
しかし、今回はどうなのか……。
われわれはただ、心静かにサイババのもとを訪れることができれば、それでいいのに……。
そんなことを思っていたとき、突然……
アナウンスが入った。
「出発いたします」
見れば、まだ出発は先と思って全員が揃っていない。
携帯電話などを使ってなんとか皆さんを呼び戻し、遂に搭乗。
待ちに待った離陸の瞬間、思わず拍手と歓声が沸き上がった。
美しい空の模様