ともに至高神であり、実在そのものであるヴィシュヌとシヴァの間にできた子は、
全知全能でした。
が、彼はそのことを隠して普通の子供のようにふるまいます。
しかしほどなくして素性が知れ、
バーラタの国全域から広く信仰を集めるようになりました。
王侯貴族がアイヤッパ神の寺院を建てたいと申し出たとき、
彼が自ら弓を引くと、矢が飛んである山に突き刺さりました。
それが現在の聖サバリ山であるといわれます。
こうして、アイヤッパ神信仰の総本山サバリマライには、
毎年何百万という群衆が押し寄せることとなりますが、
そのピークがちょうど1月14日前後となります。
この日、サバリマライの上空を鷲が飛び、
山頂には炎がたつといわれます。
アイヤッパ神のご神体はわずか30センチほどの高さですが、
これは人間が作ったものではなく、太古の聖者の手によるものです。
巡礼者は、ココナッツの実に聖なるギーを入れ、
蝋で蓋をして袋に入れ、頭に載せて山を登ります。
そうして神殿にたどり着いた巡礼者のなかでごく僅か、
特別な縁に恵まれた者は、これをアイヤッパ神におかけし、
ご神体に直接触れたギーを持ち帰ることができますが、幸運にも……
そのギーをお捧げし、日本に持ち帰ることができました。
1月18日の<瞑想くらぶ>の際、
巡礼の写真をご紹介するとともに、
皆さまに少しずつですが召し上がっていただこうと思っています。
なお、【ヨハネによる福音書】は、いよいよ最後の晩餐のシーンに入り、
イエスが弟子たちの足を自ら洗い、
ユダの裏切りとペトロの離反を予告し、
実際にユダが裏切りに赴いていくという、歴史的瞬間を描きます。