旅日記25


なにかチャリティをする、人助けをするというのは、
本当に難しい面がある。
依頼の手紙の人のように、教育にお金がかかる場合、
通常は家族が借金をして払うのだろう。
ずっと以前、そのような借金を熱心に依頼され、
かなりのお金を工面したことがあった。
父親である依頼主はサイ大学の教授であったが、
興味深いことに、そうしてお貸ししたお金はいまだに返ってこない。
それでは本人に大きな罪が残るだろうし、
話せばそのことは自覚しておられるようなのだが……。
とはいえ、引っ越しをしたらそれを正直に報告してきたり、
少しのお金ができたら送ってきたりしたこともあり、
その辺はさすがに……


サイ大学の元先生と思わせる点もあって、複雑だ。
皆さんにもそういう体験があろうかと思うが、
私にもこういう例がインド人、日本人ともにいろいろあって、
深く考え込まされる。


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