その昔、日本での現役生活を終えた投手が韓国にわたり、
20勝も30勝もした時代があった。
今でも、ちょうど大リーグに行った松井がそうであるように、
韓国で50本以上もホームランを打つ大打者が、
日本にくれば普通の巧打者になってしまう。
それほど、日本と韓国プロ野球の間には、もともとレベルの差があった。
しばしば世界最強といわれるキューバは、
しかしいくら強いとはいえアマチュアだ。
大リーガーが出てこないアメリカは、ナショナルチームとすら言えない。
今回のオリンピックの野球で、戦力的には日本が一番だというのは、
たぶん間違ってなかったのだと思う。
が、結果は、上位3チームと5回戦って、日本は一度も勝てなかった。
勝敗はともかくとして、特にメダル争いとなった最後の二戦は、
内容がよくなかった。
ウイニング・ボールをつかんだ瞬間、
グラウンドにへたり込んで動けなかった韓国選手の様子から、
兵役が免除されたり、多額の報奨金が出る、
または国家・国民の名誉を担うというのが、
これほどまでに人を必死にさせるものかということを、
善し悪しは別として、われわれは学ぶことができる。
ところで、Kanamiさん……
久々の投稿、ありがとうございました。
あの質問をしたのは、中国新聞の記者さんだったようです。
中国新聞……それは、中国の新聞ではなく、
広島に本社を置き、われわれ広島県民が子供のころから親しんできた新聞です。
もちろん、スポーツ欄のトップはしばしば広島東洋カープ。
カープが打てず、走れず、守れなかったとき、
級友が書いた檄文が「読者の声」欄に載るような、
そんなローカル紙でした。
私が本を書いても、だいたい書評欄で取り上げてくれます。
東京に来てからはほとんど見ることがありませんでしたが、
妙なところで突然、彗星のように現れ、
首相に怒られ、そして去っていきました。
なんだか嬉しかったです。