旅行3


9月13日の広島チャリティ講演の打ち合わせで、
久々に倉光誠一先生とお話しした。
いつも快活で、人を幸せにすることが天職であるような先生だ。
たまたま話題が、ネパールのオイル事情のことになった。
本来物価の安いネパールで、
なんとガソリンは日本と同じくらいの価格になったという。
たとえお金があっても物がなく、
何時間も待って、少しだけ譲ってもらえたりもらえなかったりという状況らしい。
原油価格高騰のおかげで、
世界中でガソリンや食品、その他あらゆるものが値上がりしている。
われわれは物価が上がって嫌だという程度かもしれないが、
もっとも苦しむのは、貧しい人びとであるに違いない。
インドでは、結婚式を予定していたところ、
金が値上がりしてマンガリアン(新郎が新婦に贈る金の護符)が買えず、
式を延期したという話を聞く。
延期して金が下がればよいが、
原油の高騰につれ、金もますます値上がりする。
インドでは、皆さんの健康と幸せを祈るが、同時に、
原油価格が下がることを、私は祈る。
このような現世的なことを祈るべきではないのかもしれないが、
しかしそれでも、現在の状況はあまりによくない。
ところで……


今回の貧しいインドの生徒のための奨学金のために、
50余名の方からご寄付が寄せられ、
総額で70万円になりました。
ありがとうございました。
スタッフがまとめてくれた包みを、
皆さまのお名前と一緒に手荷物に入れました。
現地ではそのための準備が進んでいて、
7月9日のクンバ・アビシェーカム(落慶式)、結婚式の日に、
生徒の代表を呼んで贈呈式を行なう予定です。
旅行に参加されない皆さまからもたくさんのご寄付が寄せられ、
心から感謝しています。
『大いなる生命と心のたび』の後、
私はさまざまな用事でインドに残りますので、
帰国は1、2週間遅れます。
その間、メールを読んだりお返事したりできないことをお詫びし、
日本の皆さまの幸せを祈りつつ、これから出かけます。
イスカーナ・ヤマトさん、他のコメンテーターの皆さん、
しばしのお別れですが、
考えてみれば、日本にいてもそれくらい書かないときもあるので、
飛行機のなかでゆっくり反省します。


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