12/ 5(7日目)その5
この日、パリではまたしてもデモがあったらしく、
近郊から渋滞していた。
それでもわれわれは、7時台にはパリに入り、
セーヌ河の遊覧船に乗る。
今回の旅行について話していたとき、
知人が考えつき、旅行代理店に提案させていただいた。
それは巡礼ではないが、
すでに告知された内容なので飛ばすわけにはいかない。
船に乗り込むと、皆さんはお行儀よく、
ガラス窓のついた一階の座席に座っておられた。
そんな……折角遊覧船に乗ったのだからと、
屋上に出る。
そこを吹く風は冷たかったが、
しかしパリの夜景の真ん中に自分たちがいて、すこぶる爽快。
船が動きだすと、フランス語、英語……
ついには日本語、韓国語まで使って説明をしてくれる。
ルーブル、オルセー、そしてエッフェル塔の下を通りすぎようとするとき、
ちょうど定時になり、塔は白熱の輝きを始めた。
想像を絶する大迫力だ。
2000年、ミレニアムを記念して始まったというこの光のショーは、
あまりに評判がよくてその後も続いているという。
果してどうだろうか……
敬虔な皆さんにとってはあまり面白くない企画だろうか……
そうした思いは、まったくの杞憂であった。
旅をふり返って……
昔、何も知らずに昼間乗ったときには、
なんの感動も覚えなかったものでしたが、
クリスマスのイルミネーションと重なったこともあり、
セーヌの遊覧船は想像できない美しさと楽しさでした。
ちなみに、現在会員の皆さんと朝から晩まで過ごしている上、
パソコンの調子がすこぶる悪く、
正常に動くのは一日のうちほんのわずかな時間。
その間隙を縫って投稿します。
セーヌ河から見たパリの夜景・3