旅日記20


12/ 5(7日目)その3
オルレアンを後にし、われわれはパリ近郊のシャルトル大聖堂に着いた。
あたかも、われわれのために雨があがったかのように、
あたりに薄日がさしてきた。
ゴシックの大聖堂をたくさん見てきたが、
これほどまでに繊細な聖堂を他に知らない。
外観の壮麗さもさることながら、
薔薇窓と呼ばれる鮮やかなステンドグラスが、
青、赤、黄、紫など、色とりどりの光で見る者を幻惑する。
だが、そうした芸術も、
この大聖堂の聖母子像にはまったくかなわない。
おそらくは、
3000年ほど前にこの地にやってきたケルトの民が信仰した大地母神と、
聖母マリアとが人びとのなかで合わさって形作られたであろう黒い聖母が、
ここでも無数の奇跡を起こしながら人びとを迎えたに違いない。
旅をふり返って……


シャルトルの黒い聖母子を見てしまえば、
美しいステンドグラスにそれほどの魅力を感じなかったのは、
私だけではなかったと思います。
そしてもう一つ、シャルトルには見逃せないものがありました。
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シャルトルのノートルダム寺院
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シャルトルの青
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黒い聖母子


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