旅日記12


このところ連日、
瞑想をお教えした皆さんとお一人数時間ずつご一緒しています。
とても充実した時間ですが、旅日記のほうが中断していましたので、
なんとか再開したいと思います。
12/ 3(5日目)その2
オーヴェルニュの山々に囲まれた丘、ル・ピュイ。
聖母マリアは亡くなられた後、1世紀、3世紀、5世紀と、
この地にご出現になった。
あるとき、熱病に苦しむ一人の婦人が一枚の岩の上で祈っていると、
聖母が現れ、彼女の熱病を癒すと同時に、
この地に教会を建てるよう告げた。
すると真夏の7月に雪が降り、
牡鹿が現れて積もった雪の上に角で聖堂の図面を描いたという。
こうしてル・ピュイのノートルダム大聖堂が建てられ、
聖母ご出現の教会として崇敬を集めるようになった。
その後、ル・ピュイは、
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の起点としての地位を固め、
今日に至る。
この地のノートルダム大聖堂の「黒い聖母子像」はあまりにも有名。
着衣の釣鐘形が特徴で、結婚、豊穣、多産の願いを、
数々の奇跡によってかなえてきた。
旅をふり返って……


押せ押せの時間でル・ピュイに到着した私たちは、
まず、岩山の頂点に立つ「赤い聖母子像」に感動。
続いて、ノートルダム寺院に向いましたが、
時間的に、入るのはとても無理と思われました。
そのときガタン! と音がして、
修道院の扉が少しだけ動いたように感じられました。
ガイドさんがすかさず扉を押し開けると、
中から清楚な修道女が一人、顔をのぞけました。
この修道女が、日本からはるばる来た私たちのために、
ノートルダム寺院の入り口を特別に開けてくれたのでした。
あの小さな「ガタン」がなければ、
私たちはル・ピュイの聖母子像を見ることも、
熱病の岩をみることも、
できなかったはずです。
080227-2

ノートルダム大聖堂(ル・ピュイ)
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黒い聖母子
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熱病の岩


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