12/ 2(4日目)その2
(ドライバーが40分と言っているということは、
実際には1時間はかかるだろう……)
という私のヨミは見事にはずれ、
結局、バスは復旧しなかった。
買い物に興じている間に迎えのバスが来て、荷物をすべて入れ換える。
だが、この新しいバス、どうも狭いような気がするのは私だけか……。
このバスでこれから一週間、旅をするのか……。
なんとも割り切れない気持ちを抱きつつ、
とにもかくにも聖女ベルナデッタについての説明を続けていたところ、
対向車線からもう一台、別のバスが現れた。
なんと、今のバスはつなぎで、
もう一度、別のバスに乗り換えるというのだ。
そういえば、旅の初日、
スーツケースが二つも破損し、
私の布製のも切れていて、
さらに一つの荷物が出て来なかったばかりか、
ホテルに着いたら、一人の方は、
スーツケースが開かないと言われたのだった。
鍵をどこかで失くされたようだったが、
結局、トゥールーズのホテルでは開かなかった。
……というような事件満載で、
巡礼の旅は続いていく。
旅をふり返って……
結局、出て来なかったスーツケースは翌日、
ルルドのホテルに到着し、
開かなかったものも、ルルドで開けてもらえました。
故障したバスも、よくぞスーパーの真ん前で故障してくれました。
スーパーは、日曜早朝から開いてくれていて、
思わぬタイミングで始まった買い物はことのほか楽しく、
皆さんも、私も、嬉々として食糧品その他を買い込んだのでした。
現地の皆さんは、休日の朝から大勢の東洋人がまとめ買いしているのを見て、
さぞや驚かれたかと思います。
失礼しました。
買出しをする謎の日本人