7.の主体的な外交を確立するためには、
さらに莫大なお金がかかるかもしれない。
自衛や、途上国への援助、国連活動……
どういう形がいいかは別にして、
それなりに国の形を調え、
費用を分担することなく外交の主体性を確立しようと思っても、
それはできない。
たとえば、生活費を親がかりで生活している学生が……
自主独立だけをいくら標榜しようとしても、それは詮ないことである。
医師不足を解消すると簡単にいうが、
医師一人を満足に養成するにも、彼らを僻地に送り込むにも、
相応の先見性と、同時に費用が国にはかかる。
雇用を守り、格差を是正するにも、
具体的にどうするかはさまざまであろうが、
いずれにしても、社会全体がそのコストを負担することになるだろう。