婚姻1


法律的には婚姻と呼ばれる結婚は、
われわれが行なう契約、または築く人間関係のなかでも、
きわめて特異なものと言わざるをえない。
なにしろ、血のつながりのない赤の他人同士が一つ屋根の下に住み、
生計を共にし、子孫を残し、
互いに相手を看取るべく、その関係を続けようというのである。
場合によってはもともとの親子や兄弟の縁を切ってまで、
その関係を成立させんと、人は走ることもある。
こうして初めて、人類は孫子の代まで続くことになるのであろうが、
考えれば考えるほど、不思議な制度だ。
この制度は、民族により、風土、習俗、伝統により、
さまざまなヴァリエーションがあり得る。
今、木曜日に解説している【バガヴァッド・ギーター】の場合は……


マントラによって身籠もられた神々の化身たちが、
5人の兄弟で一人の妻を娶るという、驚くべきことをしている。
また、日曜日に読んでいる【ヨハネによる福音書】では、
たまたま通りかかったサマリアの女に対し、
イエスは、彼女の結婚の秘密を指摘し、
ユダヤの伝統における婚姻観をさりげなく開陳する部分にさしかかる。


カテゴリー: キリスト教 パーマリンク

コメントを残す