ソクラテスといえばどうしても思い出すのは、
『ソ、ソ、ソ〜クラテスも、プラトンも〜
ニ、ニ、ニ〜チェもサルトルも〜
み〜んな悩んで大きくなったっ♪』
という、チョコレートのＣＭソングだろうか。
私が小学校の頃、
『大きいことはいいことだ〜〜♪』
と歌った山本直純の後継ＣＭとして、
野坂昭如が歌ってヒットした。
すぐピンと来る方は、私か、それ以上の年代ということになるかもしれない。
なぜ小学校のときだったと分かるかといえば、
中学校、高校時代、寮と学校を往復し、宗研に通っていた私は、
テレビをほとんど観ることがなかったからだ。
たまに、寮の娯楽室が黒山の人だかりとなることがあって……
たとえば、浅間山荘事件は中学一年のとき、
長嶋の引退セレモニーは中学三年、
広島東洋カープが初優勝したのは高校二年のときだったが、
いずれも、ライブでは観ていない。
ちなみに現代の日本にも、テレビを置かないという奇特な家庭が稀にあって、
世の中にはそれを礼賛する空気のほうが強いが、
私自身は、あの多感で激動の時代、
テレビを観ないで過ごしたのは大きなマイナスだったように思う。
少なくとも、野坂昭如の歌ったＣＭにより、
そんな偉大な人びとも、やはり悩んで大きくなったのかと、
小学生の私にある種、安堵の気持ちが湧いてきたことは確かである。
いずれにしても、人は、その時そのときに置かれた状況に応じて、
最善を尽くして生きていくしかない。
とりわけ、イスカーナヤマトさん、
BlessedTruth さん（のお友だち）によれば、
「才ある男に、“いい奥さん”はいらない」そうです。
ヤマトさんは、今後も広島のソクラテスとして、
ますます激しく、哲学し続けていくしかないのです。
