日本人は、元旦にはお屠蘇をいただいてお祝いをする。
国の法律では、20歳未満の飲酒は違法とされているはずだが、
お屠蘇だけは別といわれ、
子供の頃に少しいただいた記憶もある。
それ以外にも、特に神事において酒が用いられることがあり、
これをしばしば御神酒という。
お米を発酵させて造られる酒は神聖なものであり、
神々もまた、酒を好まれるらしい。
実はヴェーダの祭式でも……
御神酒は最も重要な供物とされている。
この御神酒、ヴェーダにおいてはソーマと呼ばれるが、
これはまた、マドラ(蜜)、アムリタ(不死の甘露)などとも呼ばれ、
原料とされる植物の名であったり、
それを神格化した神の名、その容器である月や、
転じて月の神を指すこともある。