「この祭壇の前で、しばらく瞑想させていただいてもよろしいでしょうか?」
そう聞くと、マイオホさんはいたく心動かされたご様子だった。
「皆さんのような気持ちをもった方たちがこうしてハワイを、
そしてこの霊廟を参拝してくださったことに、心から感謝します」
そうして、このように言われた。
「日本とハワイは、同じ太平洋の島国で、
今は国が違うとしても、同じ心を共有していると私は思っています。
与え、受け入れるのが、ハワイの心です。
今日の皆さんのご訪問のなかで、私はそのような心を感じ取り、
心から嬉しく思っています」
私はこれから退席しますから……
皆さんはこの場所で心ゆくまで瞑想してください、と言われるマイオホさんの目には、
涙が滲んでいた。
「どうかハワイの聖地を巡礼し、神々と語り合ってください。
マナ(神聖なエネルギー)を受け取ってください。
そして、何度でもこの島においでください」
第24回『大いなる生命と心のたび』 — ハワイ太古の聖地巡礼・オアフ島 —
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つれづれ草にもあるように、旅は案内人によりますね。