「ハワイの祝詞(のりと)を吟唱してよろしいですか?」
そう言うと、ビル・マイオホさんは一瞬、怪訝そうな顔をされたが、
「エー・ホ・マイ(英知の祈り)です」
と言うと、ああ、そうかそうかと、安心したような顔をされた。
『E ho mai
ka‘ike mai luna mai e
I na mea huna no’eau
O na mele e
E ho mai, E ho mai, E ho mai, e…
すべての知恵よ
自由に来たれ、天から受け取るものよ
すべての隠された知恵が
この祈りの中にある
与えたまえ、分かちあいたまえ……』
伝統的なハワイアンの祝詞に続き、ガヤートリーと、サイ・ガヤートリーを唱え、
祈りを捧げると、ビル・マイオホさんの表情はいくぶん、和らいだように見えた。
そうして、自ら、
「地下祭壇(納骨堂)にもお参りされますか?」と聞いてくれた。
「是非、そうさせてください」と応えると、
地下墓所の鍵を開け、私たち全員がそのなかで祈ることを許可してくださった。
Eさんに用意していただいた供物をここに供え、
全員が祈りを捧げる。
この中は本来撮影が禁止されているはずであるが……
われわれは特にこれを撮影させていただいた。
後に現地のガイドさんが言われた。
「今日は、本当にありがとうございました。
もう、何十年ガイドをしていますが、あの中を見たのも、
中に入ったのも、初めてです」--
第24回『大いなる生命と心のたび』 — ハワイ太古の聖地巡礼・オアフ島 —
Prema Photo Album
さすがですね。