当日は、ハワイ在住の<プレマ倶楽部>会員Eさんに、
王室霊廟へのお捧げものを準備していただき、
現地で待ち合わせた。
バスが霊廟に到着すると、Eさんの姿をすぐに確認することができ、ほっとした。
が、ビル・マイオホ氏にはお目にかかってないという。
館長館と思われる場所に行き、呼び鈴を鳴らす。
……が、返答がない。
もう一つ、別の館に行って、そこにいた管理人とおぼしき方に声をかけてみた。
裸足で、作業着のような普通のTシャツに半ズボンをはいておられる。
「ビル・マイオホさんにお目にかかりたいのですが……」
そう言うと、
「私がそうです」
と彼は言った。
見れば、たしかに写真でみたビル・マイオホさんにそっくりだ。
本人だというのだから、当然だろう。
それにしても、随分と気さくな格好でお目にかかったものである。
しかし、それは逆に、私にとって都合がよかった。
いつも、誰とでも、普段着で、普段どおりにお目にかかれるのが一番なのだ。
「そこにあるのが、歴代王家の墓です。
どうぞ、参拝してください」
そう言われて、第2代〜5代までの王が眠る墓所に案内された。
ちなみに、初代王カメハメハは、その遺骸が敵の手に渡る可能性を憂え……
兄弟によって別の場所に埋葬された。
その場所は、その家系以外の人は誰も知らない。
そして、このビル・マイオホさんこそ、
その血を引く子孫なのであった。
第24回『大いなる生命と心のたび』 — ハワイ太古の聖地巡礼・オアフ島 —
Prema Photo Album
ハワイにも4000メートル級の山がありますが、私、先日、富士山に登拝して来ました。