目論見どおり11時23分に品川駅に到着、
さすがにY家の慶事、11・23とは縁起がいいと、勝手にこじつける。
待機してもらっていた車で式場のサレジオ教会を目指すと、
ナビの到着予定時刻は11時47分を指していた。
(余裕だ……)
そう思ったのだが、途中、車は渋滞に突入、
到着予定時刻も、刻々と後ろにずれていく。
11時50分、52分、55分……。
途中、ナビは明らかに直進を示しているのに、
運転手が右折しそうになった。
「エッ……?!」
私の声で運転手ははっとわれに返り、危うく難を逃れた。
右折していれば、12時には着かなかっただろう。
結局、教会に着いたのは11時58分。
こうして「私のギリギリ人生」は続く。
さすがにY家の慶事、11・23とは縁起がいいと、勝手にこじつける。
待機してもらっていた車で式場のサレジオ教会を目指すと、
ナビの到着予定時刻は11時47分を指していた。
(余裕だ……)
そう思ったのだが、途中、車は渋滞に突入、
到着予定時刻も、刻々と後ろにずれていく。
11時50分、52分、55分……。
途中、ナビは明らかに直進を示しているのに、
運転手が右折しそうになった。
「エッ……?!」
私の声で運転手ははっとわれに返り、危うく難を逃れた。
右折していれば、12時には着かなかっただろう。
結局、教会に着いたのは11時58分。
こうして「私のギリギリ人生」は続く。
式のほうは遅れることなく、本当に正午に始まった。
キリスト教式であるので、花嫁は最初、父親に伴われてヴァージン・ロードを歩く。
この瞬間を逃したくなくて、カメラを向けると……
花嫁の父の驚いた表情がアップになった。
私をみつけたYさんが、口を大きく開けて、本当にびっくりした表情をしたのだ。
その様子のすべては、結婚式のビデオに収録されているはずだ。
いかん、いかん。いつの間にか、こんなに遅れてしまった。でも、Yさん、本当におめでとうございます。