結婚式 6


即、服を着替え、顔を洗って、ホテルを飛び出す。
いつも京都で車を出していただくSさんは、
朝5時前には自宅を出て、ホテル前で待機してくれていたので、
他ならぬ私が遅れて申し訳ないと思うことしきり……。

時計が6時を回ったころ、
開いていることを前日のうちに調べておいてもらった最初の寺に入り、
礼拝をして瞑想に入った。
よほど眠かったり、ぼんやりしたりするかと思ったら、そうでもない。
すっきりした、爽やかな瞑想だ。

二番目のお寺に入り、まだ誰もいないお堂で瞑想を始めた。
が、ふと気づくと、お堂のなかは僧侶と朝参会の善男善女でいっぱいになっていた。
僧侶数十人による読経が粛々と始まり、そして終わり……

ふたたび誰もいなくなったその場所を引き払って、次のお寺に向った。

次の寺では、土日の縁日でも開かれるのか、まだ7時台だというのに、
たくさんの人が屋台などの準備に追われていた。
そうして、瞑想を終えて出てくると、
そこにはすでに立派な店ができあがっていた。
ちらりと見れば、いかにも私の好きそうな仏像たちが多数、並んでいる。
(いけない、いけない!)と思い、それらと目を合わせないようにして、
その場をあとにした。


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結婚式 6 への1件のフィードバック

  1. イスカーナヤマト のコメント:

    先生には東京でも京都でも、お車のボランティアがあるのですね。私も、市役所を退職しましたら、広島で、お車のボランティアいや、瞑想の拠点にしますからね。楽しみにしといてくださいね!!

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