朝、目が覚めると外は雨。これで気温が下がり、凌ぎやすくなる。恵みの雨だ。そして雨は1、2時間で止む……と思われた。私も、添乗員もそう思っていたし、ガイドさんもそう言った。が、この雨、いつまでたっても止まなかった。そのうちに、バスはシギリアに着いてしまう。
太古の昔から仏教僧たちの修験場であったシギリアの大岩にカシヤパ大王が城を築いたのは、今から1500年ほども昔のこと。今は城こそないが、その壮大さには驚く。
小雨の中、岩山を登っていくと、謎の美女壁画にたどり着く。十数世紀を経てなお、妖しく微笑む壮麗な美女を目の前にして、一同思わず息を呑んだ。その場にとどまること、半時間。われわれは息を呑み続けた。
バスに戻ってからガイドさんが言った。「今日はラッキーでしたね。普段ならひっきりなしに観光客が訪れて、あんなにゆっくりはしていられません」
その後、王朝の香りをたたえる古都キャンディへ。途中のスパイス園で、面白い日本語の説明を聞き、巧みなマッサージを受けると、皆さん思わずうっとりとする。
(クリックで画像拡大)
極楽、極楽・・・