瑜伽 1


瑜伽と書かれて何のことだかすぐに分かるという人は、そう多くないかもしれない。
瑜伽とは、ヨーガのことである。かつては「ヨガ」といわれることのほうが多く、今でも発音のしやすさからそう言う人は多いが、音としてはヨーガのほうがより正確だ。
私が初めてヨーガに接したのは、小学校低学年の頃だ。当時の人気番組『万国ビックリショー』に登場したインドの行者は、その超人的な柔軟性を日本国民の前で披瀝した。最後にチラリと、ヨーガの目的は体の柔軟性ではなく、心身の統一にあるというようなことを言ったと思うが、しかし、あの体操を見せられた後では誰の印象にも残らなかったに違いない。
このようにして、ヨーガとは超人的な柔軟性を養うもの、特殊な体操法、というようなイメージが、かなり定着してしまった。
その後、中学に入った私は、カトリックの修道士からヨーガを個別に習うことになる。そうして初めて、ヨーガの目的は体の柔軟性や健康ではなく、呼吸の統制ですらなく、実に意識の進化と覚醒にあることを学んだ。


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