災害 2


ところで、今、この原稿を書いている時点で関東地方に雨をもたらしているのも、台風14号の影響だという。ところが驚いたことに、この台風は沖縄から九州のあたりを進んでいるというのだ。強風域はカトリーナの二倍。なんという巨大な台風かと驚いてしまう。
ヴェーダは、こうした自然災害も、究極的には生命が自然の法則を犯すことから生ずるのだと素朴に表現してのける。それはわれわれの理性を超えた認識で、納得し難いものではあるが、今回の場合はやや理解可能な側面もある。
第一に、産業革命以降、われわれは地球環境をほとんど気にすることなく自然を酷使し、資源を浪費してきた。
その結果、地球全体では温暖化が進んでいるという現実がある。ほんの少しのことで気候が激変し、ぶれやすくなっているので、局所的には寒冷現象がみられるかもしれない。だが、全体としては温暖化している。
海面温度の上昇は、容易に台風を発生させるので、それが昨今の台風ラッシュをもたらしているといわれる。
国際温暖化防止条約・京都議定書を無視することを決め込んだアメリカでこうした災害が起きたのも、自然の警告ではないかと思いたくなってくる。


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