聖書 2


 開戦の直前、闘いの神の子・地上最強の戦士であったアルジュナは思い悩む。正義のため、王国全体と領民の幸せのためならば戦ってもよいのか。
 戦えば、しかし従兄弟や友人、叔父や先生を確実に殺すことになる。あるいはいかなるときも戦ってはならず、自分たちが物乞いでもして生きていくほうがよいのか……。
 この、人間のレベルでは答えることのできない究極の問いに対し、神の化身クリシュナが明快な答えを出すのであるが、その部分が『バガヴァッド・ギーター』のハートといわれる第二章である。
 ちょうど先月、その部分の解説が始まり、「私はあなたの弟子。何が正しい道なのか、どうかはっきりとお示しください」とアルジュナが叫ぶ部分で終わった。これに対し、神の化身クリシュナが人としてのダルマを説く部分は圧巻である。
 だがその前に、アルジュナは驚くべき行動に出る。今月(28日)は、そこから始める。「師と弟子の関係」の本質に迫る部分でもある。
事務局より:ご要望が多かったので、28日のセミナー時、シヴァ神の水をふたたびお持ち帰りいただけるようにいたします。


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