ヴェーダには、次のような格言がある。『(起きてくることの)すべては自分に相応しい』
何が起きてきても、それは基本的に自分の責任だ。他人の責任のような気がするし、そう思いたいのが常だが、究極的にはすべてが自分の責任だとヴェーダは明言する。
われわれは、誤った選択をしてしまって人生を誤り、その結果、自ら不幸を引き寄せる。
では、いつも、どんなときも、選択を誤らない方法はないのだろうか。常に自然の法則に従い、究極の、神の見地に立った正しい選択をし続ければ、彼は不幸を招き寄せずに済むはずなのだ。
結局、それは人が意識を進化させ、いわゆる「悟り」の段階に到達するまではできない。しかし同時に、現在の意識レベルで人生を生き続けるしか、われわれには方法がない。だからそのために「聖典」というものがあると、ヴェーダは語る。
聖典のなかで、さまざまな個人の、さまざまな状況に応じた正しい道(ダルマ)が、具体的に語られる。昔も今も変わらぬ人生の極意を学ぶことで、われわれは速やかに意識を進化させるとともに、現実に対応して生きていくことが可能となる。
ヴェーダの生んだ聖典のなかでも、その最高峰は『マハーバーラタ』であるといわれる。
『マハーバーラタ』のなかでも、その精髄といえる『バガヴァッド・ギーター』の解説は<プレマ・セミナー>のほうで進めているが、物語の全体を少人数相手に講義してほしいという依頼があったので、今週の土曜から四回にわたって東洋伝承医学研究所で行なう。
ヴェーダの精髄『マハーバーラタ』の解説は、私のもっとも心楽しい時間の一つなので、どんな質問が出るかも含め、今から楽しみで仕方がない。
事務局より:
『マハーバーラタ』講義(全4回)は、8月20日から毎週土曜の夜、6時半〜9時まで東洋伝承医学研究所(東京・祐天寺)で行なわれます。詳細は、東洋伝承医学研究所までお問い合わせください(TEL:03-3792-2054)。
青山圭秀
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