巡礼 3


『メジュゴリエという小さな村に着いても、そこが聖なる場所だということはピンときませんでした。多くの祈りが捧げられていましたが、私には興味がなかったのです。
私は、アメリカ人の神父のもとへ行き、ここへやってきた訳を話しました。彼は、私が長年患ってきた鼻の炎症を聖水で祝福してくれました。その日の夕方までに炎症は傷口を閉じ、数日のうちにすっかり治っていました。
ヨゾ神父に祈ってもらい、ご出現に与っているヴィッカという女性と会うこともできました。
ヴィッカは私のために、聖母に祈ってくました。ヴィッカが頭に手を乗せてくれたとき、体中を電気が走ったような感じがしました。生まれて初めて、自由になったような感覚がしたのです。
それはまるで贈り物のように私に与えられました。メジュゴリエに行って10日目の終わり頃には、私の髪は黒さを取り戻し、傷口はすべて治り、そして一番驚いたことは、禁断症状がなくなっていたのです(イリノイ州 ジル・ジェンセン)』
瞑想した際、体を電気が走るような感じがすることがあると、かなりの方が私に報告してきている。この感覚は、肉体よりも深いレベルの癒しが起きた際にしばしば報告されるもので、この文章のなかでも触れられている。
なお、ここに登場する「ヨゾ神父」は、1981年にメジュゴリエでご出現が始まった当時の指導司祭である。
彼は、圧力を加えてくる共産党当局から6人の見神者を守るために腐心するが、その過程で、約18カ月に渡って収監された。が、同時に、彼自身、聖母を見るという恵みにあずかった。
6年前、『最後の奇跡』の取材にメジュゴリエを訪れたときには、お会いしてお話をうかがったので、今度の巡礼でも可能ならばそうしたい。


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