黄金週間 4


「シヴァ・リンガムとは、何なのでしょう」
というご質問があった。
まず、シヴァ神は、ヴェーダにおける至高神の名である。だが、われわれは不幸にして、「神」そのものを想像したり、言葉で表現したりすることができない。
そのため、神はときどき、われわれが見たり聞いたり想像したりできる形でその姿を現す、とヴェーダは語る。
たとえば、男を知らなかったマリアは聖霊によって身籠もり、イエスを産んだ。イエスは、最終的な修行により神と完全に一致するや、その力と人格を発揮し、人びとを惹きつけた。
神そのものが化身してきたとされるクリシュナは、人びとの目に見える形で活躍し、われわれが読むことのできる神の詩(うた)を『バガヴァッド・ギーター』として残してくれた。
同じように、シヴァ神はときどき、自らをリンガム(またはリンガ)というモノの姿に現す。
聖者らの中には、一生のうちのある特別な日、それを物質化して世にもたらす者が稀にいる。インドでは、その姿を目にするだけで悟りと至福を約束される、リンガムを浸けた水を飲むことでさまざまに神秘な恩寵を得ることができる、等々と一般に信じられている。


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