進化 4


瞑想中、われわれの意識は、通常の時間や空間の枠を超えることがしばしばある。
そこで、精妙になった意識は、場合によっては過去世を見たり、知らないはずの未来を知るようになることもある。
あるいは人の心のなかが見えたり、神々を見たりするかもしれない。そうしたことのメカニズムは、主として2日目の午前中に詳しく説明するが、初日からそういう体験をする方もいる。
瞑想に付随してさまざま不思議な現象があるかもしれないが、しかしわれわれは、それに驚いたり、とらわれたりすることなく、瞑想を続けたらよいのである。期待することもしない。
精妙になった意識が通るさまざまな経験は、意識の進化の過程で起こってくる。しかし道筋は、人によってさまざまだ。神秘な体験を日常的にするようになる人もいれば、そうした体験をあまりしないが、体調がよくなったり人生がうまく展開しながら瞑想を楽しむ人もいる。
顔がさまざま違うように、進化の道筋も人それぞれだ。われわれの目標は、さまざまな現象の背後にある英知や至福、実在にまで到達することだ。


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