インドについては話が長くなるので省略することにして、インド以外で、昨年あたりから特に関心を寄せているのはカンボジアのことだ。
カンボジアでは不幸な内戦が続き、それが終わって20年以上が経った今も、傷は癒えていない。彼らの多くは怠け者なのではない。ただ、どのようにして生計を立てていったらいいか分からず、あるいは病気や地雷にやられ、途方に暮れているのだ。そういう人は、最も助け甲斐のある人びとである。最初の援助を適切にすれば、自立していく可能性が高いからだ。そのような理念のもと、元ジャーナリストの村田みつおさんが活動を始めて、すでに6年になる。
自立していくための基本となるのが農業のできる態勢であることは、洋の東西を問わない。そして、そのために最も必要とされるのは水である。きれいな水が飲めることが彼らの健康の基盤であり、かつ、生活の基盤ともなる。
<プレマ倶楽部>では今年、【意識の科学<Art of Meditation>】第5期が終わった時点で、村田さんの運営するボランティア団体CVSG JAPANを通じて、井戸を五本掘っていただいた。井戸にはそれぞれ、「プレマの泉No.1、2……」等と書かれている(写真)。先日、第10期が終わった時点で、6本目から10本目を依頼し、現在それらが掘られつつある。
また、ささやかながら、自立村の人びとが生活する家も建てさせていただき、「マリアの家」と名付けた。何家族かが生活するこの家は、ちょうど今から2000年前、マリアが神の子を生み落とした飼い葉桶を思い出させるが、家があるのとないのとでは雲泥の差だという。近い将来、この農園で実際に生きる彼らの様子を視察に行きたいと思っている。
プレマの泉№1
プレマの泉№2
プレマの泉№3
自立村の風景
マリアの家に入居する家族
(父親は地雷の被害者)