ところで、インド亜大陸の最南端に、カニヤークマリという場所がある。東にベンガル湾、南にインド洋、西にアラビア海を臨むこの場所はまた、シヴァ神に恋をした乙女が、死ぬまで厳しい修行に身を投じたという伝説の場所でもある。彼女はそうして、カニヤークマリ(処女)という名の女神となった。
ここの寺院で祈りを捧げた後、私の目に入ったのは、この地最高級のホテルであった。宿泊料2500円。疲労もピークに達していたので、清水の舞台から飛び下りる気持ちでチェックインする。ここなら、ケーブルテレビでオリンピックが見られるだろうという気持ちもあった。
ベンガル湾に昇る朝日
(カニヤークマリ)
ランソムの聖母教会
(カニヤークマリ)