ドラマ『白い影』最終回を、二日遅れで見た。
私はあまりドラマを見ない。これも途中をすっかり抜かした。が、最終回の出来ばえを見てみようと、とにかくビデオに撮っておいた。
不治の病(多発性骨髄腫)に苦しむ医師・直江(中居正広)は、自らの死期を悟り、もう二度と女(ひと)を愛さないと誓っている。が、その直江の目の前に、看護婦・倫子 (のりこ:竹内結子)が赴任する。氷のように冷たい直江に倫子は反発するが、しかし最終的に、二人は愛し合う仲に。
最終回は、死期の迫った直江が、倫子を北海道に誘い、二人で雪の支笏湖を見るという設定。美しい湖を目の前に倫子を抱き寄せる直江の台詞は、「ぼくは、いつでも君と一緒にいる。君のそばにいるから……」だが、この言葉の真の意味を倫子は知らない。
一人残った直江は湖に身を投げ、ドラマは、竹内まりやの切ない歌声とともに終わる。気がつけば泣きながら見ている、美しくも悲しいラスト。
だけど、私はどうしても気になってしまう。直江の死の報せに一旦泣き崩れた倫子は、立ち直るのがちょっと早過ぎなかったか?(直江の子を宿していたことが、それを正当化しているようだが……)。湖に身を投げて死ぬて死ぬというのも、相当苦しくて醜いものだってこと、みんな知ってる? そもそも、医者も看護婦も、こんなカッコいい仕事じゃないのに……等々。
ちなみに、私の兄は、かつて田宮二郎が主演した『白い影』や『白い巨塔』を見て医者になろうと思い立った。だが医者になってすぐ、この仕事がドラマのようにはちっともいかないことに気付き、愕然とした。しごく当たり前のことではあるのだが……。
青山圭秀
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