ふたたび、満月がやってくる。
実は前回、第一期の瞑想講座を教えたとき、一人の方がこう言われた。瞑想を習って、すぐに満月の晩がきた。その日、習ったとおりに瞑想していたら、月からの慈愛が心と体に染み渡るようだったと。
この体験を直接ご本人から聞いたとき、鳥肌がたった。というのも、月の満ちる時期に瞑想講座が始まったのは、偶然ではないからだ。将来、瞑想を教えるとき、最初は満月の日に始めるようにということが、予言の葉っぱには書かれていた。
太古の昔からヴェーダを伝えてきた聖者には、“遠い、海に囲まれた”“火の山のある国”で、将来、一人の人間がヴェーダの科学を伝えることが分かっていた。そうして、それを始めるには満月の日が適切で、そのとき、月の慈しみの光を感じ取る者が弟子のなかにいることを、彼は知っていたに違いない。少なくとも私には、そう肌で感じられるのだ。
少人数で行われる講座風景
「意識」の本質に迫ります