旅は終わった……かに見えたが、今回、飛行機はミラノで乗り継ぎ。そこには恐れていたとおり、充分な数の免税店が……。みな、買い忘れたものを補充する。
飛行機に乗り込んでも、まだ心の興奮が醒めやらない。三々五々集まって、あちこちで旅の思い出に花が咲いている。中には飛行機の末尾に下江さんを連れ出し、酒を酌み交わす剛の者も。いや、よく見ると、彼女の目からは大粒の涙が。優しく魅力的な下江さん、ついに女性を泣かしてしまった。
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空港の待合室で
毎回、思うこと。それは、旅は結局、同伴者で決まるということである。だがそれにしても、なんというすばらしい同伴者を神さまはお与えになってくれたことか。深い祈りに包まれ、私自身が皆さんから多くを教えられて、感謝のうちに、世紀の変わる旅を終えた。