第八回 〜聖者と天使、そしてローマ(B.Cコース)〜 六日目


 この日は終日、ローマの教会巡り。普通のツアーでは決して行かない見どころを回った。
 イエスを磔にしたといわれる木片と釘が保存されている聖十字架教会(サンタ・クローチェ・イン・ジェルザレンメ)。残念なことに、一部が現在修復中で、一部の釘しかなかった。が、それでも充分。
 かつて日本にキリスト教をもたらした聖フランシスコ・ザビエルは、アジア各地で布教し、亡くなった。死後、腐敗しなかった彼の遺体がほしいと、多くの国が名乗りを挙げたが、右腕一本でもほしいという要望で右腕を切り落としたところ、鮮血が流れ出、それから遺体が干からびたと言われる。その彼の右腕は、何十年かに一度日本にもくるが、それが保管されているのがジェズ教会。さらに、江戸時代に描かれた長崎殉教者の大絵を拝見する。ここにはまた、イエズス会の創立者聖イグナチオ・ロヨラの遺体もある。
 シエナの大聖女カタリナのご遺体と、名画「聖トマス・アクィナスの勝利」を見ることのできるサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会、巡礼者の心の願いを必ずかなえてくれる聖幼子像のあるサンタ・マリア・イン・アラチェリ教会を経て、最後に、サンタ・マリア・マッジョーレ教会へ。
「8月に雪を降らせます。その場所に教会を建てなさい」と聖母に言われ、実際に雪の降った場所に建てられたという壮麗な教会。そういえば四年前、『最後の奇跡』を書くため、初めて訪れたローマでミサを依頼したのがこの教会だった。
(クリックで画像拡大)
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コインはいくつ投げられたか…?
1個:もう一度ローマに来られる   
2個:好きな人と一緒になれる  
3個:別れられる
(トレビの泉)
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鞭打たれイエスが繋がれた杭
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ローマの回転寿司


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