四世紀、異教徒との戦いに疲れた司教に、大天使聖ミカエルが現れ、戦いを勝利に導くと告げる。そのとおり、戦いに勝つことのできた司教が、どのようにして天使に感謝しようかと思っていると、天使はふたたび現れ、すでに自分は山の洞窟のなかに祀られていると告げた。その山が、モンテ・サンタンジェロ。ピオ神父も、現在のローマ法王も、この地に巡礼に来た。
この教会の売店で、私は、いまだ見たことのないほど美しい天使像を発見した。……が、天使は大きく羽を拡げ、左右、上下、ともに50センチほどもある。泣く泣く、諦めて出ることに。それでも諦めきれず、こうして日記に書く。
時代は下って八世紀。一人の司祭が、聖変化されてイエスの体となったはずのパン
(聖体:『最後の奇跡』87ページをご参照ください)が、本当にキリストの体かどうかを疑った。次の瞬間、ウェハースは血のしたたる肉となった。千数百年を経た今も腐敗していないこの肉は、分析によれば人間の肉であり、心筋と心内膜、神経組織を含み、血液型はAB型であること等が判明した。現在、これを管理するコンベンツァル・聖フランシスコ会のご好意で、実物を拝礼する。
南イタリアの二大聖地を経て、我々はいよいよ永遠の都・ローマへ。
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血と肉になった聖体