ルルドで聖母と話したベルナデッタは、その後、ヌヴェールの小さな修道院に入り、34年の生涯を閉じた。遺体は、三十数年を経ても腐敗せず、現在も巡礼者に心の平安を与え続ける。
今回、修道院のなかを案内してくださったシスター川田は、修道生活40年を越えるベテラン。その語り口は、落ち着きと慈愛に満ちている。こういう方がいるから、ツアー後、洗礼を受けたいと言い出す人が次々現れるのだ。
だが、この日は一つの哀しい日。Aコースの方がパリを発って日本に向かわれる日だ。なかには、なんとかCコースに変更できないかと相談する方もおられたが、残念ながらそれができない。Cコースのわれわれは、ああよかった、まだ半分……と、密かに思う。
でも、パリの空港でAコースの皆さんを見送ると、思わずもらい泣きしそうになる。
(クリックで画像拡大)
エッフェル塔・午前0時