第七回 〜タイ バンコク・カンチャナブリ〜 二日目


 エメラルド寺院は、タイに来た人が必ず訪れる名所。このエメラルド仏は、紀元前43年、北インドで造られた。三百年後、内戦を避けて像はセイロンへ渡ったが、船が難破、仏像も海中に沈む。ところが、その仏像がアンコールの海岸に打ち上げられたのである。
 その後、仏像は盗難を避けるため石膏を被せられ、仏塔の中へ。誰もがこの仏像の価値を忘れてしまった1434年、仏塔に雷が落ち、中からエメラルド色に輝く仏像が現われたという伝説が残っている。
 このエメラルド仏もさることながら、一行は涅槃仏の巨大さに驚く。そうして極めつけは、ほとんど金でできているという黄金仏。これらの仏たちに接することができて、もうそれだけで幸せ、という人も。
 午後、栄光のアユタヤ遺跡に向かう。
 バンコクから北へおおよそ80キロ、四方をチャオプラヤー川とその支流に囲まれた中洲に、アユタヤの街はある。1350年から417年間、5つの王朝が栄えたアユタヤ王国の都は、山田長政をはじめ周辺諸国や中国、ペルシャ、西欧諸国と交易を行ない、イギリス人からは「まるでロンドンのような見事な都だ」と絶賛された。
 夜、ライトアップされた遺跡を象車から見ながら、往時を偲ぶ……というのがこの日の趣向であったが、なんと、象車が修理に出ていて乗れないという。現地ガイドは、「ちゃんと確認をとったのに……」。しかし、これがアジア旅行の醍醐味でもある。
 代わりにわれわれは二班に分かれ、車を自転車に引っ張ってもらう。が、この“自転車・車”、闇夜にテカテカのライトをつけて走る傑作な代物。バスに残った皆さんが爆笑するなか、乗っているほうは気づかず、手を振って愛想を振りまく。そして帰りは、逆のことが。思い切り笑い疲れて、帰路につく。
 ホテルに着いたのは11時近くだった。それでも多くの人はタイ式マッサージのお店へ繰り出す。タイの高級エステを試してみる方も。
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