かつてこの欄に、「黄金週間の男」というエッセイを書いた。
彼は黄金週間中も、一日も休まず出勤した。
そう、彼が休むのは年に一度、元旦だけなのだ。
会社には結構な怠け者もそこそこいたらしく、
実質、会社は彼の働きだけでもっていた。
どんな深いご恩が社長にあるのかと聞いても、
それほどのこともない。
ただ淡々と、彼は仕事をするだけだというのである。
そんな、【バガヴァッド・ギーター】の教えを体現したような彼の会社も、
時の流れのなかで経営は徐々に圧迫され、
今はもうない。
では、彼のあの会社に対する忠誠はなんだったのか。
それは無駄になったのかといえば、
本人はそう思っていない。
彼は今もまた、新しい会社で淡々と働いている。
ところで、今回のハワイ巡礼旅行、
パンフレットができてお手許に届いたばかりだというのに、
なんと締め切りが黄金週間中の6日(月)に迫っている。
今回利用させていただくJALは、
出発の45日前を過ぎると、状況に応じて座席をどんどん落としていくというのだ。
なので、連休明けから、席はだんだんと縮小されていくらしい。
先日お知らせが届いたばかりだというのに、
それでも現在、数名のお申し込み者がいる。
こういう方たちのお名前を見ると……
本当に嬉しくなるものだ。
過去、『大いなる生命と心のたび』の最少催行人数「21名」を、
今度こそ大幅に“更新”する勢いだが、
それはまた、実際は、こうした巡礼旅行の理想型であるのかもしれない。
ご縁のあった皆さんで、親密で、深い巡礼をしてくるつもりだ。
それでももし、行く可能性が少しでもある方がおられたら、
この連休中にお名前を残していただけると大変有り難い。
それは、旅行代理店からの強い要望でもあるのだが、
その割りには、大陸旅遊は黄金週間中はお休みなので、
電話ではなくFaxでそうしていただきたいとのことである。