アダムの肋骨3


5月28日、聖者の指示どおり、伊勢神宮に向かった。
当日朝、まだ6時台だっただろうか、ある方から突然に電話をいただいた。
思いも寄らない方からの電話で、
朝から、決して単純ではないテーマについて話し合うこととなった。
通常であれば、後日ゆっくりまた、とするべき内容であったのだが、
私自身がその問題にかねてより関心を寄せていたということもあり、
ほとんど1時間をそれに当てた。
受話器を置いたころにはもう、新幹線の駅に向う車の迎えが近づいていた。
が、この日にかぎって、さらに二本、電話が入った。
それらにも誠心誠意お応えし、慌てて支度をして部屋から飛び出したが、
この日はさらに、都内の主要道路が予想を超えて混んでいた。
いつも献身的に運転をかってでてくださるボランティアの方は、
それでもなんとか時間に間に合わせようとし、
主要道路を離れて迂回路に入ってくれた。
……が、その迂回路がまた、渋滞していたのだった。
この日がなぜそうなのか、理解できないまま、
渋滞を抜け、スムーズな走行に入れそうだと思ったそのとき……


猛スピードで走るタクシーが突然、右前方から現れた。
左にハンドルを切ろうとしたが避けきれず、二台は激しく衝突、
こちらの車は石の電柱に激突して止まった。
一瞬の出来事だった。


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