実はここにもうひと方、不思議なご縁をいただいた方がいる。
西暦2000年、小説『最後の奇跡』を上梓して、
読者の皆さまからルルドに行きたいというご要望をいただき、聖地を訪ねることとした。
そこに一人、精悍なお顔をした青年が参加された。
この方が、鎌倉時代から続く名刹・如来寺(福島県)のご住職であると知ったのは、
ずっと後のことだ。
なにしろキリスト教世界でも最も有名な聖地の旅だったのだから、
お坊さまがおいでになっているなどとは最初から想像もしていない。
その上、彼はドイツ語の哲学書の翻訳などを出版されるような方でもあった。
それなのに気さくで、
私たちはその後、和尚さん、和尚さんと呼び、親交を深めることとなる。
この和尚さん、実はこのたびの震災で被災された。
会員の方に車を出していただき、東北を回った帰り、
皆さまからお預かりしたお見舞をもって福島のお寺もお訪ねしたのが、
Yさんと和尚さんの出会いであった。
もっとも和尚さんは、こうした見舞金をご自分のところではなく、
福島の仮設住宅を中心としたボランティアに使っていただいている。
Yさんと和尚さんとの間にどのような仏縁があったのかは知らない。
しかし、ご尊父の亡くなられたその日、私のもとに連絡をくれたYさんは……
あの和尚様に通夜・告別式を出していただきたいのだと言われた。
宗派は同じだというが、果してそんなことができるのか、私には分からなかった。
が、Yさんの気持ちは固いようだったので、とりあえず和尚さんに連絡をとった。
ちょうどまた、寒いなか、仮設でボランティアをしておられたときだった。
この時期、お亡くなりになる方が多く、
東京の斎場もすこぶる混んでいたが、
お忙しい和尚さんの予定とぴったり合って、通夜・告別式が営まれることとなった。
<お知らせ>
年末・年始のブログでも紹介しましたが、
今月の11日、インドに発ちます。
最初に訪れるのがサティア・サイババのアシュラム、
次は願望をかなえる神バラジの寺院です。
このお二方に手紙をお書きになりたい方は、
お持ちしますので、封書でお送りください。
封筒には、表面に、どちら宛てであるかをお書きください。
両方に別々にお書きいただいても結構です。
締切り:2月9日必着(10日以降に着いたものはお持ちすることができません)
宛て先:〒152-0032
東京都目黒区平町 2-23-20-201
株式会社アート オブ サイエンス
青山圭秀
なお、旅の二日目、サイババ・アシュラムに宿泊しますが、
お部屋によっては毛布等がない可能性を捨てきれません。
旅行に行かれる皆さまは、日本からシーツや薄手のタオルケットのようなものを
お持ちになるとよいかもしれません。
また、トイレットペーパーをお持ちになるとよいかもしれません。
アシュラムでは、サイババ様はもちろんのこと、
苦労してこれを建設した先人たちに感謝の気持ちを捧げ、
入ったときよりもきれいにして出て行くことにしましょう。